「だから、俺……さっきまで球場いたって」 「あのな、元気」 「花龍……甲子園出場決めたよな?」 「あ、あぁ」 よかった。 夢は叶えられたんだ。先輩達の気持ちを引き継ぐことが出来たんだ。 「元気、話がある」 「甲子園だ。夢見てた舞台に立てるんだ!」 「元気……」 「これから練習に励まねーとなっ。ナオ達といっぱい後輩しごかねーと……」 「元気!」 父さんが俯いたまま、俺の名前を呼んだ。 「な、なんだよ」 「話が、話が……あるんだ」 話?