「何してんだよ」 「見れば分かるだろ?鞄に入れてる」 「え!?それどうすんだよ!」 「持ち帰る」 「食べるのか?」 「……悪いかよ」 悪いも何も…… 「超意外すぎる!」 「うるせ。帰るぞ」 ぶっきらぼうにそう言った永松は、ささっと校舎を後にした。俺も永松を真似て、貰ったチョコを鞄へしまった。 「明日も期待大だな、永松!」 「別に」 「チョコ好きなんだな!」 「嫌いじゃないし」 こんな可愛い一面があるなんて、そりゃ女子からの好感度もアップするよ。