「ん?何かある?」
「うん。ゴミ……じゃなさそうだけど、何か……紙?」
ひーちゃんに言われて、左側の肩を手で探る。紙?そんなものあるかな?
クシャッ
あっ、何かある!いそいそと『それ』を取った。
「ハートの形してるね」
「もしかして、お店に貼ってあったやつを付けて来ちゃったとか?」
「それ超恥ずかしいよ!」
「本当だよ!早く返して来なよっ」
うんうんとひーちゃんの言葉に頷いた。お店のものを持って来ちゃってたなんて……そう思いながら、少し曲げてしまったハート型の紙を見た。
ん?何か文字が書いてあるように見える。お店の名前かな?
そう思って、よく見てみた。


