莉羽side うん!今日もいい朝! 最近、毎日が楽しいと思えるようになった。 「莉羽、今日あたし仕事遅くなるから。」 「わかったー」 お母さんも、あれから結局、お父さんのお見舞いに行ったみたい。 あたしも一回だけ、こっそり行ったときに聞いた話。 お母さんの口からはそんな話一言も出ない。 プライドが高い人だから、あれだけ言ったのに行ったというのは、決まりが悪いのだろう。 「いってきまーす」 ─今日も楽しい1日が始まる。 学校に着くと真っ先に零先輩の教室に行く。