ごく平凡に学校へ行き
平凡に遊び歩いていた。

入学して、そろそろ半年が
経とうとしていた。

あれから美鈴は学校へ来るが
俺とは一切話さずにいた。

5人で集まったのも
あの日しかなかった。


「孝太!遊びに行こうぜ!」

ある日曜日、仁に誘われた。


仁と一緒にカラオケに行き
夜中の2時になって
会計を済まし店を出た。


「兄ちゃん達~」

振り向くと、いかにも
怖そうな人達10人がいた。


「なんすか?」

仁は喧嘩を買うように言った。

「こんな時間までカラオケか?」

「どこの高校生だ?ん?」

「俺達に逆らうとか良い度胸だな」


1人1人続けて話す。

「うるせ~よ」

仁が1人に殴りにかかった。


残りの奴が、俺を殴ってきた。

「痛いんすけど」

意味もなく殴られ
俺もプッチーンときた。


カラオケ店の前で
10人 VS 2人の喧嘩が始まった。


「お前‥ら‥覚え‥とけよ‥」

「おい!仁行くぞ」

俺と仁は相手に勝って
その場から帰った。