俺とソイツとあいつの末来



身支度を終え、一階に下りると父が新聞を読んでいた。


「はよ。」


「おぉ。健じゃねぇか。おはよう。今日はいつもよりゆっくりじゃねーか。」


「今日はそういう気分だから。」



          ・・・
なーんて。嘘。本当はあいつに会いたくないから。
          



―――ピーンポーン



「はぁい」


母さんが玄関に行く。

玄関の方から話声が聞こえる。

誰だろうか。


「けーちゃーん?お友達が迎えにきてるわよー。」


友達……?誰だ?

まさか…



俺は走って玄関へ向かう。


そして、そこにいたのは……