俺が一歩、後ずさるとソイツは白目をむいた。 何なんだよコイツ……ッ!! それからゆっくりとヤツの顔は笑みであふれてきて。 だけど目だけは笑っていなかった。 そして、大きな箱を手に、俺の方へ向かってくるヤツの足音。 コツコツと靴の音が暗い部屋の中で大げさなほどに響き渡る。