「またにしよう」 明日、卒業式の後に話しかけてみよう。式の後なら、すぐ帰ったりしないだろうし。 ハァッと深いため息をつき、ゆっくりとカバンに手を伸ばす。 だけど、そのとき思ったんだ。「明日できるの?」って。 「……」 明日も、今日みたいに勇気が出ないかもしれない。明日を逃したら、あたしたちは……。 ふと、あの日の自分たちを思い出した。 “ずっと一緒” 指切りしながら交わした約束。 明日を逃したら、あたしたちはもう二度と。 「…………真由美っ」