「…じゃあ先生に言っといて。」 倒れている美紀を優しく持ち上げた もちろんこの運び方しか女にはできない つか…はずっ、 周りの目を気にしつつも俺は保健室に向かった。 懐かしいと思った あの時の、真夏の日の出来事を。 なにもできなかった俺を 今でもなにもできることのできない俺は 何て情けないんだろ。 「ごめんなっ…、」