あれから少し経って着いた豪邸。 「ここ、俺ん家」 そうだと思いましたけど。 こんなにデカイとか… 「ありえない…」 こんなのテレビでしか見たことない。 ほんとにお城みたいだ。 「おい、よそ見してて迷子になんなよ。 いろんな人が来てっから一応気をつけろな」 あたしがキョロキョロしてたからか、 アイツが呆れたように言う。 あたしは感動のあまり無言で頷くしかできなかった。 そのまま中へ入って行くアイツの後ろに並んで入る。