結構な衝撃を受けていると、アイツと執事さんが帰ってきた。
「ん、どうかしたのか?」
そう言ったアイツに目を向けてみる。
スーツに身を包んだアイツは、まだ高校生なのにすごく似合っていて。
なんだかかっこよさがより引き立っている気がする。
「べ、別になにも…」
かっこいい、なんて口が避けても言えない。
ってか言いたくない!
「そ。もう着くから、準備しとけ」
それだけ言ってあたしの横に座ったアイツ。
誕生日だから?スーツを着ているから?
なんだか、すごく大人っぽくて。
あたしはいつもと違うアイツに、ドキドキしてしまった。