階段を降りる度、息が白くなる。 冷えた空気は、暖房でほてった頭を覚めさせる。 昼休みも終わりに近付いた頃、お弁当を食べ終えた私と風穂はいつも購買にある自販機に飲み物を買いに行く。 この時間だと購買に人が集まるピークは終わって、比較的スムーズに購買に入れるからだ。 階段の中ほどにさしかかった時、遠くから男子達の賑やかな笑い声が聞こえた。 「うわ、団体」 風穂が苦い顔をする。 ビクッ、とした。 ─…ああ、どうか、 どうか、あの人はいませんように…─