「ああ ぜひっ」

「うん 明日、持って行ってやるよ」

「サンキュ」

「っで、お前誰?」

えっ・・・

そういえば俺達、お互い誰か分からないのに盛り上がってた。

しかも俺を、知らないなんて・・・

珍しい・・・

「俺は、神谷雫」

「あたしは、西森葵」

「何組?」

「あたしは2年の、A組」

「俺は2年の、B組」

「じゃあ、明日クラスに持ってってやる」

「じゃあ、頼んだ」

「うん」

結構、さっぱりした女。

でも、他の女と違うから、楽だ。




「神谷~持ってきてやったぞ~」

ちょうど桃の教室に来てたときに、西森は来た。

「わざわざここまで、サンキュな?」

「いや・・・」

「誰?」