「いやぁ…すっかり慣れたものだね。助かるよ。ありがとう。」 一度手を休め、光崎さんは柔らかく笑いました。 「いえ。こんなに素敵な絵を毎日間近で見れるので、私も楽しいですよ。」 一冊分の花びらを全て並べて、私も微笑み返しました。 すると一瞬だけ考えるようにして、光崎さんが尋ねられました。 「…そうだ。慣れたついでにもう一つお願いしてもいいかな?」 「はい、何でしょう。」 この日から私の生活に、もう一つ日課が加わりました。