まだ出会ってからは半年だけど。
みんなはいつからか大切な“友達”と呼べる、そんな存在になってて。
教室にいても、
校庭にいても、
放課後も。
いつも五人で輪を作るみたいに集まるようになっていった。
『じゃあどっちが先かジャンケンで決めろよ』
『えーーっ…』
『ジャンケンかよ』
そして、月9かゲーム。
どちらが先かずっと決まらずにいた順番に、タクがジャンケンの提案をしてきて。
『マナ!頑張ってよ!』
『ナオ!絶対勝てよな!』
ジャンケンが弱いあたしと翔が、そうやって二人にエールを送った。
メニュー