同化によって翼を得たルシファーが次に望む事…
『…地位相応の力の“復活”?』
『でも…サタンって言われるルシファーでしょ?…十分地位相応の力があるんじゃないかしら?』
『となると、それ以上の力…?』
ニックと忍の会話を聞いていて重大な事を思い出し、右京はハッとした。
『“神”…だ』
そうだ!
サルガタナスが言っていたじゃないか!
“新世界の神となる”と…!!
『嫌な予感がする…』
『クロウ?…どうした?』
『ニック。この本を封印しよう…』
『え!?』
『これは解読しちゃいけない書物なんだよ!』
万が一その内容が同化の方法以外にも書かれていたら…
右京は最悪の事態を想像して段々血の気が引いていくのを感じた。
右京のただならぬ様子に忍も『そうね』と賛同した。
ニックは納得いかないようで最後までごねていた。
『駄目よ、ニコール。ただ単にあの本に書かれてる事だけが問題なんじゃないわ…』
そう…問題はそれだけじゃないんだ…
『忍の言う通りだ、ニック。取り返しのつかないことになる前になんとかしないとならない。』
しばらくただ黙って悩んでいたニックはやっと『判ったよ』と小さい声で呟いた。

