とある堕天使のモノガタリⅡ ~MIDRASH~





同化によって翼を得たルシファーが次に望む事…


『…地位相応の力の“復活”?』


『でも…サタンって言われるルシファーでしょ?…十分地位相応の力があるんじゃないかしら?』

『となると、それ以上の力…?』



ニックと忍の会話を聞いていて重大な事を思い出し、右京はハッとした。



『“神”…だ』



そうだ!
サルガタナスが言っていたじゃないか!



“新世界の神となる”と…!!



『嫌な予感がする…』


『クロウ?…どうした?』


『ニック。この本を封印しよう…』


『え!?』


『これは解読しちゃいけない書物なんだよ!』



万が一その内容が同化の方法以外にも書かれていたら…



右京は最悪の事態を想像して段々血の気が引いていくのを感じた。



右京のただならぬ様子に忍も『そうね』と賛同した。



ニックは納得いかないようで最後までごねていた。



『駄目よ、ニコール。ただ単にあの本に書かれてる事だけが問題なんじゃないわ…』



そう…問題はそれだけじゃないんだ…



『忍の言う通りだ、ニック。取り返しのつかないことになる前になんとかしないとならない。』



しばらくただ黙って悩んでいたニックはやっと『判ったよ』と小さい声で呟いた。