「か!!…かわいい!右京この子めっちゃかわいい!
ツンデレじゃない!」
「…そうか?…無理しなくても…」
『リサ!!』
テンションの高い忍は、呆気に取られているリサの手を握って目を輝かせた。
『私、あなたともっと話したい!
ガールズトーク、しよ?』
そんな風に同性から誘われたのは初めてで、困惑するリサをグイグイ引っ張って行く。
いつの間にかサラ達までやって来て、すっかり忍は女子達と楽しそうに談笑し始めた。
「さすが忍さん…打ち解けるの早っ!」
「…ある意味特技だな…」
というか…完璧女達に忍をとられてしまった。
ふてくされる右京を見て虎太郎に『そんな顔するな』と笑われた。
『お前だってリサ持ってかれてんじゃん…』
『別に俺はリサが楽しそうだから構わないよ。』
確かにあんな風に女同士で楽しそうに話すリサは珍しい。
いつもは大抵リサの周りには居るのは男どもだ。
『…独占欲ねぇの?』
『なくはないけど…右京ほど強くないよ。』
自分でも独占欲の強さは自覚しているが、虎太郎のそれは皆無と言ってもいいくらいだと右京は思った。
しばらく遠巻きに忍達を眺めているとアランが現れてた。

