とある堕天使のモノガタリⅡ ~MIDRASH~





「か!!…かわいい!右京この子めっちゃかわいい!

ツンデレじゃない!」


「…そうか?…無理しなくても…」


『リサ!!』



テンションの高い忍は、呆気に取られているリサの手を握って目を輝かせた。



『私、あなたともっと話したい!

ガールズトーク、しよ?』



そんな風に同性から誘われたのは初めてで、困惑するリサをグイグイ引っ張って行く。


いつの間にかサラ達までやって来て、すっかり忍は女子達と楽しそうに談笑し始めた。



「さすが忍さん…打ち解けるの早っ!」


「…ある意味特技だな…」



というか…完璧女達に忍をとられてしまった。



ふてくされる右京を見て虎太郎に『そんな顔するな』と笑われた。



『お前だってリサ持ってかれてんじゃん…』


『別に俺はリサが楽しそうだから構わないよ。』



確かにあんな風に女同士で楽しそうに話すリサは珍しい。


いつもは大抵リサの周りには居るのは男どもだ。



『…独占欲ねぇの?』


『なくはないけど…右京ほど強くないよ。』



自分でも独占欲の強さは自覚しているが、虎太郎のそれは皆無と言ってもいいくらいだと右京は思った。



しばらく遠巻きに忍達を眺めているとアランが現れてた。