綺麗に手入れがされた“ピースメーカー”はとても骨董品には見えなかった。
『これも親父さんのコレクション?』
『いや、これは俺のコレクションだ。
ちなみに売り物じゃない。』
『ガンマニアには見えなかったよ。』
そう言うとクリスは『いいものを見せてやる』と言って右京を手招きした。
隣の倉庫の隅に重ねてあるダンボールの山をずらすと床に扉が現れた。
『ここは信用した奴しか見せてない。
お前は多分信用出来る。』
そう言ってその扉を開いた。
真っ暗な地下に続くハシゴが見える。
クリスに降りるように言われ、右京は床に手を着いて降りてみた。
なんだこれは…!!
後ろから降りて来たクリスは地下室の電気を付けた。
『ここに降りたのは右京が2人目だ。』
『…すげぇ…』
そこには物凄い数のリボルバーやライフル、果ては日本刀までもが綺麗に陳列されていた。
正に武器庫である。
『ガンマニアの域を超えてるだろ…
戦争でもする気か!?』
そう言うとクリスは声を上げて笑った。
『それはお前達だろ?』
『…なんだって?』
『知ってるぜ。お前達のやってる事…
アランから聞いてるよ。』
なるほど…そういう事か…

