『なぁ…デートってなにする?』
『はぁ!?』
『デートらしいデートってしたことない…かも…』
『お前いくつだよ!中学生かっつーの!』
『やることヤっといて、デートはしたことねーってか?』
『…最悪ね…』
みんなの視線が痛い…
どうやらこの発言も“地雷”だったらしい。
『右京はいつもどこ行ったりしてた?』
『ん~…映画みたり…買い物したり…公園でいちゃついたり?』
『公園で!?』
『…クロウも最悪ね…』
『違う!公園ではヤってねーから!』
話があらぬ方向に反れだし、矛先が自分に向いたのを感じて右京は体を起こした。
『デートなんてどこだっていいんじゃねーの?』
『そうよ。ディナーだけでも立派なデートだしね。』
『要は一緒に同じ楽しい時間を共有するのがデートだ!』
ロイの力説を聞いて『なるほど』と虎太郎は頷いた。
動きのないモニターを見ながらロイは『若いね~』と呟くのだった。
結局その日も動きはなく、翌日になると右京はひとりで鍾乳洞へ向かった。
…ちょっと虎太郎を心配しながら…

