『日本人は恥ずかしがり屋ばかりだな。』
『だからクロウは日本人に見えないんだ。
絶対西洋の血が混じってる!』
『そうかもしれないな~』
そんな話をしているとゴウがドリンクを持って来てくれた。
「盛り上がってるな…かなり目立つぜ!」
「気にすんな、慣れてる。」
「分かってるよ。とりあえず騒ぎは起こすなよ?
今年もあと2時間で終わりだし。」
そう言われて時計を見ると10時を少し過ぎた頃だった。
「ホントだ。もう少ししたら神社に行かないとな…」
右京がマイケル達に通訳すると更に興奮状態になった。
「そんなに楽しみなのか…」
「初詣なんて人が多くて大変だけどな~」
「でも…甘酒飲みたくない?」
「屋台も沢山あるよね?」
夕飯が蕎麦だったせいか、空腹を感じて早速出発する事にした。
『うまいもん食わしてやるよ。
日本食は麺だけじゃないぜ!』
『丁度腹が減って来たとこだ!』
歩いて神社まで来ると、あまりの人の多さにデカい二人は怯んだが、屋台を見て目を輝かせた。
「忍、屋台好きだろ?
何が食べたい?」
「とりあえず、じゃがバターとお好み焼き!」
お好み焼き屋の店主は右京達を見て「外国の人か?」と声をかけた。

