日本語を聞き取れないジェイク達だし、恐らくもっと何か言ってるだろうと思うと右京はかなり恥ずかしかった。


「無意識だから仕方ないだろ?

常に忍が恋しいんだよ」

右京は忍にそう囁いて耳に軽くキスをした。


「…相変わらず何処でもお構いなしね…」

「Hi!クミ。お前も相変わらずだな…」


遅れて到着したクミに口角を上げてそう言うと、クスッと笑われた。


『愛を囁いて何が悪い!
なぁ?マイクもそう思うだろ?』

『もちろんさ!!カンジも彼女に囁くべきだ!』


右京の言葉にそう豪語するマイケルにみんながノリノリで「賛成!」と声を揃えた。


「なにこの展開!!」


焦る寛二を笑いながらジェイクが右京に『クロウ、見本を見せてやれ!』と言い出した。


『まかせろ!』


右京は悪乗りに便乗して忍の手を取ると跪いた。


『忍、俺は君に全てを捧げるよ。

例え君の愛がサディズム的ものだとしても…』


英語でそう言うと一同が一斉に吹き出した。


「ちょっ…誰の愛がサディズム的よ!」

「忍しかいねーだろ。」


平然とそう言う右京にマイケルは『シノブがSだったとは…』とオーバーな反応をした。


『さぁ、カンジ君の番だ!』

『むっ…無理だよ!恥ずかしいって!』


片言の英語でそう答えるとジェイクは首をすくめた。