一通り片付けが終わると忍は右京を振り返った。
「私、お風呂行って来るね。」
「じゃあ俺も~」
「…何言ってんの…」
右京の言葉を軽く笑い飛ばして風呂に向かおうとして忍は眉を寄せた。
「…なんでついてくるの?…」
「風呂入るからだろ?」
「ほっ…本気!?」
「忍…俺はいつも本気だよ。」
「…でも…さすがにお風呂は恥ずかしいよ…」
「ぷっ…恥ずかしいの?…かわいい。」
忍の頬に軽くキスをすると「さぁさぁ」と背中を押して脱衣場に入った。
「俺ずっと一緒に入りたかったんだよね~!」
無邪気にはしゃぐ右京をみて忍は追い出せなくなってしまった。
「えっちな事しない?」
「馬鹿だな~忍。そんなのするに決まってんじゃないか。」
「え!?…肯定しちゃうの!?」
「だってさっきなんか忍途中で飛んじゃうし…俺かなり欲求不満~」
そう言いながら、忍の服をテキパキと脱がせ始めた。
下着姿になった忍をまじまじと眺めて右京はちょっと赤くなった。
「忍…凄いキスマーク…なんかエロい…」
「誰のせいよ!」
「俺か…それはヤバいって…すげーそそる…」
そう言いながら忍を抱き上げて洗面台に座らせた。
「こんなに誘っといて“お預け”は無しだからな…」
「別に誘ってないもん…」
そう言いながら忍は右京の襟を引っ張ってキスをした。
「…入りたい…」
「クク…“入りたい”ってそれ俺の台詞。」
「ばか!そっちじゃないわよ!」
右京は笑いながら服を脱ぐと「入れてあげるよ」と忍に囁いた。
そして真っ赤になって怒る忍を担いで仲良くお風呂へと入っていったのだった。