「右京、クリスマス何が欲しい?」
「別に要らないよ。忍が居れば何もいらない。」
「本当は年末こっそりイギリスに会いに行こうかと思ってお金貯めてたんだよ?」
「そうなの!?…来なくて良かった…」
「…どういう意味?」
「いや、あっちはおかしなヤツらがいっぱい居るから…」
疑いの眼差しで見る忍に右京は「見つめなんなよ」と耳元にキスを落とした。
「そんな事より、クリスマス!」
「…だから要らないって…」
「…分かったわよ…じゃあ勝手に用意しとくわ。」
引かない忍に右京は諦めた様に「楽しみにしとくよ」と答えた。
特に目的もなくあちこち回ってると既に暗くなり始めていた。
「axel行ってみる?」
「え?もぉ?」
「だって、暗くなって来たし…」
「まだいいじゃん。俺もっと忍と二人きりで居たい。」
イルミネーションを見ながらそう言う右京に忍は赤くなった。
「…なんかエッチな想像しただろ…」
「しっ…してないよ!!」
「じゃあ、なんで赤くなってんの?」
「赤くなんかなってないもん!」
慌ててそっぽを向く忍を右京は後ろから抱き締めた。
「そんな可愛い反応すんなよ…今すぐ襲いたくなる…」
忍の首筋にキスを落として「…違うな」と呟いた。
「襲われるのは俺か…忍激し…」
「襲わないわよ!!ばっ…ばかじゃなの!?」
真っ赤になって怒る忍が可愛いくて、右京はついにやけてしまい更に怒られた。

