二人仲良く寄り添ってデジカメに収めた画像を見ていると、叔母が夕飯を知らせにやって来た。
「あらあら、仲がいいこと。」
茶化すように微笑む叔母に二人は少し照れくさそうな顔をしたのだった。
翌日は忍と右京は久々のデートをした。
張り切っておしゃれする忍が可愛く、右京はその様子に目を細めた。
「ワンピはダメ!
バイクに乗れない…」
「こんな寒いのにバイク乗るの!?」
「乗ってやらないとバイクも可哀想だろ?」
「…わかったわよ…」
渋々着替えた忍を乗せて繁華街まで行くとブラブラと歩く。
「忍さ~ん!」
聞き覚えのある声に振り返ると、声の主は驚いた様に固まった。
「くっ…黒崎さん!!」
「よぉ、ジンヤ!」
「帰ってたんすか!?」
「昨日な。ガクには言ってあるぞ?」
「聞いてないっすよ~」
そう言ってジンヤは嬉しそうに駆け寄って来た。
右京も久しぶりに会って嬉しかったが、今は忍とのデート中である。
「後でaxelに行くから、邪魔しないでくれる?」
忍を抱き締めながらそう言う右京にジンヤは「相変わらずっすね」と言うと手を振って去って行った。
「別に邪魔扱いしなくてもいいじゃない…」
「やだ。忍との時間が勿体無い。
ただでさえあと何日かしたらウルサいのが来るのに…」
溜め息混じりに言う右京に忍は困った様に笑った。

