「……な、なんだ……」
こんな真面目な顔、仕事でも見たことがない
瑞乃の飴色の双眼が私の眼を射る
それだけでかあっと頬が紅潮したのを覚えた
(きっとこのことは黙ってて欲しいとか、そんな話をするに決まってるのにちょっといつもと違う表情を見れただけで嬉しいと思ってしまうなんて…
私って馬鹿だなぁ)
胸が軋むのを覚えながら自嘲気味に笑ってみせる
がんばれがんばれと呪文のように唱える
(瑞乃が"黙ってて"と言うからそしたら最高の笑顔で"当たり前だろ"と言う…。
出来る出来るに決まってる
頑張れ、…頑張れ!!)
気を張るのをやめれば涙が溢れそうだった
私の心はそろそろ限界で、
早く早くと頭のなかで繰り返していた
「あのさ、聞こえてたと思うんだけど…」
(―――、来た!!)
さあ言うんだ
笑顔で"分かった"を――――。

