私はお弁当を持って蒼海と一緒に中庭に向かった
「蒼海、今日のお弁当は?」
「今日はオムライスにカラアゲ!デザートは旬の夏みかんをふんだんに使った夏みかんゼリー!!」
「……美味しそうっ!!」
「とーぜん」
ふふんと蒼海は笑った
蒼海んちはレストランで蒼海自体すごく料理が上手なんだ
で私はいつも蒼海にお弁当を作ってきてもらっている
私が気の根元に座り喜々としながらお弁当の中身をほおばっていると、
「七瀬センパイ・・・」
後輩の女子生徒が蒼海を呼び出す
その子は小柄で髪の毛を二つで結っている。結構可愛い
うつむきながら真っ赤になって、手には手紙を持っている
(またか・・・)
「・・・由衣、ちょっと待ってて。」
「・・・・モテる女は辛いなぁ~」
私がからかうように言うと蒼海はうっさいと言いながら行ってしまった

