私が未だに信じられなくって鏡を見ながら自分の顔をペタペタと触っていると




「・・・仮面、剥がれたじゃねぇか」




不意に柊がそう言った



「・・・え?仮面・・・・?」



すると柊は椅子に座ると自分で持ってきたコーヒーをすすりながら言った



「そ、お前には仮面があんだよ
由衣なのに由衣じゃねぇだれかを背負ってる
まぁ演技の世界だったらそれができたほうがぜってー良いんだろうけど写真は被写体の全てを映し出すからそうはいかねぇんだ」



そう言ったあと柊は私を指さしていった






「その仮面を自由にコントロールできるようになったらお前は







世界にだって通用する女優になれる」












俺が言うんだ間違いねぇと柊はまた、コーヒーをすすって言った