「そんなにびっくりしなくてもいいでしょ!」
こっちもそこまで驚かれると凹むから(笑)と冗談混じりで言う山賀さんはとっても美人で怒ると角が生える23歳の私のマネージャーさんだ
すみませんっと私が謝るといいのよ、と許してくれた
(やっぱり山賀さんは優しいな・・・)
「あ、こんな話してる場合じゃ無かったんだ」
そう言うと山賀さんは、いつも持ち歩いているバックの中から書類をバサバサと取り出した
その中から一枚の紙と箱を取り出すと私に渡して言った
「これなんだけどね、
確かこの前化粧品会社とコラボしたでしょ?そのとき作った香水ができたらしいのよ~」
箱を開けてみると、私のデザインしたムラサキの様なピンク色の可愛いらしいボトルが入ってた
取り出してシュっと一吹き
その場に甘酸っぱいベリーの匂いがふんわりと辺りに広がる
「いいにおいがする・・・」

