(ホントもう!
この天然タラしめ・・・!!)




ハァとため息が出る








「どれだけ私をドキドキさせれば気がすむんだ・・・」





「・・・え?なんか言った?」





「・・・なんでもない!」








きーんこーんかーんこーんと授業の終わりのチャイムが聞えてきた





「あ、数学終わった
次は国語だ!高橋せんせーの授業だからいそがねぇと!」




そう言って瑞乃は私の手を引いた




「いそがねぇとだね、由衣さん・・・!」





「・・・・うむ」





私はその少し大きな背中を見つめて言った