村沢の説明を聞きながら、私はノートの空いているスペースに落書きを始めた。



文芸部に入ってるから、絵はそこそこ得意。



たまに前を見ながら、慎重にシャーペンを動かしていく。



「……出来た。」



小さな声で呟いて、私は板書を再開。









さっきの落書きは……
黒板の前に立ち、チョークを持って授業をする村沢の姿を、アニメのキャラクター風にアレンジして描いたもの。



色はないけど、我ながら可愛く描けたと思う。



これは消さずに残しておこう。