−パンッ!!!



そんなことを考えていると、目の前ですごい音がした。



驚いて見てみると、目の前には瑞穂がいて、心配そうに私の顔を覗き込んでいた。



「大丈夫…?秋山ちゃん。」



どうやらさっきの音は、瑞穂が手を叩いた音みたい。



「もう会議終わったよ?ボーッとしちゃって……らしくないなぁ。」



瑞穂の言う通り、会議をしていた部屋には人が少なくなっていて、今は修学旅行委員のみんなだけ。



村沢も……
いなくなってた。



な〜んだ……



「…ごめん。ちょっと考え事してただけ。大丈夫だから、心配しないで?」



「ならいいけど……それよりさ、今から明日のレクについて話し合いだって!」



レク……?
あぁ…あれか。



レクとは、旅行委員が中心になってやるイベントのこと。



いよいよ……
明日の夜なんだね─