でも…
なんであんなこと言ったんだろ?



私は村沢のクラスの生徒でもない。ただの生意気で扱いにくい生徒のはず……



病人だから?
だから…優しいの?



心配して…くれるの?



「ん?なに?」



「…別に、何でもない。」



いや…違う。
これは…普通なんだ。



村沢は先生だから…
心配して当たり前。



これ以上体調崩されたら、さらに迷惑だもんね……



「…そっか。よし、そろそろ移動するか。みんなが戻って来る前に、バスに乗ってよう。」



村沢の言葉に頷き、私はゆっくりとイスから立ち上がった。