「…え〜、この周期表は、20番まで覚えてくること。次の授業で小テストします!」



薄い意識の中で…
『あいつ』の声が聞こえる─



あっ…
まだ授業中、か。



−キーンコーンカーンコーン♪



「あっ…鳴ったな。じゃ、今日はここまで。」



「きりーーつ!」



評議委員の言葉で、クラス全員が席を立つ。



私も寝起きの目を擦りながら、しぶしぶ立ち上がる。



「れーーい!」



「「「ありがとーございましたーー!」」」



やっと終わった…



って言っても、私はずっと寝てただけだけどね。