「本当、秋山さんに迷惑かけるなんて…大輝の奴、何考えてんだか……」
旅行委員で遅くなる時はいつも瑞穂と一緒に帰っていた私だけど、今日は瑞穂が風邪で休み…
それで1人で帰るんだって細川くんに言ったら、じゃあ途中まで一緒に帰ろうと言われ、私はOKした。
別に断る理由もないし…
「大輝には後で言っとくから。本当にごめんね?」
「いや…そんな。岸本くん、結構無理矢理委員に決められてたし…」
めんどくさそうだったもん。
「そんなの関係ないよ。やりたくなくても、なった以上はちゃんとやらなきゃ……みんなの修学旅行なんだし、俺らが頑張っていいものにするんだから。」
細川くん…
責任感、強いんだね─
「そ、そうだね…」
偉いな…細川くん。
私も頑張らなきゃ。
「秋山〜!!!」


