「え…修学旅行委員?」
ある日の放課後。
文芸部に所属している私は、いつものように部室で他の部員と話をしていた。
そんな時、同じ部活の友達で、今は特進クラスにいる月島 瑞穂【ツキシマ ミズホ】が言ったのは、修学旅行の実行委員のことだった。
そう言えば…
明後日のLHRで修学旅行委員を決めるって、担任が言ってたな─
「うん…私、修学旅行委員やってみようかな〜って思ってるの。秋山ちゃん、一緒にやらない?」
えっ…私が?
「私も賛成!秋山ちゃんなら、ちゃんとやってくれそうだもん。もちろんツッキーもだけどね♪」
智子もそんなことを言い出し、そんな智子の隣で夢芽もうんうんと頷いている。
「…じゃあ、やろう…かな?」
実行委員なんてやったことないけど、なんか楽しそうな気がする…
そう思った私は、修学旅行委員に立候補することを決めた。