「えっと……これが、ここので…こうなるから……」



夢芽は、家に帰ってしまうとゲームとかをしちゃって、なかなか勉強が出来ないらしい。



ということで、私はそんな夢芽に付き合って、ここで一緒に勉強することにした。



まぁ…夢芽は化学で、私は英語やってるけど─



「お〜、江藤。やってるな!」



ん…?
その声は……



英語の教科書から顔を上げると、教室のドアのところに村沢が立っていた。



げっ……



「あれ…?秋山も一緒か。」



「…悪い?」



そう言いながら教室に入ってきた村沢に、私はいつものように冷たく言い放つ。



「別に悪かねぇけどさ……なんでそんな怒る訳?」



「怒ってない。」



ったく…
何しに来たの?こいつ。



英語に飽きた私は、イライラしながら自分のカバンから別の教科書を取る。



うわ…
生物取っちゃった─