あ……
今私、すごい格好だ─
「え…?や、だっ//……み、見ないでーー!!!」
やっと今の状況を理解した私は、布団で体を隠し、そこにあった枕や時計を村沢に投げつける。
「…うわっ、ちょっ…!み、美咲、やめろ……ってかヤベッ、遅刻だ!!」
私が投げつけた時計を見た村沢は、バタバタと準備を始めた。
あ…
今日平日だし、学校あるじゃん……
「…ごめん、美咲。俺…と、とりあえず…学校行くから。このことは…また、後で!」
「う、うん…」
もう、あんな姿見られたとか…そんなこと言ってる場合ではなくなった。
「ゆっくりしてていいからな?あ…そうだ、鍵。美咲、ここ出る時鍵閉めて、ポストの中にでも入れといて。」
そう言って、村沢は私の側に来て、鍵を手渡した。
その鍵を受け取って村沢を見ると、そのままキスされた。
「…近いうちにお前用の合鍵作るから、待ってて。……じゃ、いってきます。」
「うん…いって、らっしゃい…」
私がそう言うと、村沢は笑顔で私の頭をクシャッと撫でて、左手を見せてきた。
「……?」
「学校にも…つけてくからな。」
村沢の薬指に輝くのは、昨日私がはめたペアの指輪が。
「愛してるよ…美咲。」
☆END★ミ


