ホントのキモチ 〜あなたに伝えたいこと〜




そこからは…
もう、流れに身を任せたって…そんな感じだった。



私がここに来る前に、一瞬考えた『そういうこと』に、やっぱりなってしまった─



今思えば…
結構早かったよね。



「やっぱり……」



「…なにが?」



「ううん、何でもない…」



普段は強引な村沢だけど…決して乱暴じゃない。



私の嫌がることは、絶対にしない。



私のこと…
一番に考えてくれた。



「村沢……」



ぼんやりして、今にも消えそうな意識の中で、私は村沢を呼ぶ。



「違う…圭悟、だろ?」



「圭、悟……?」



「はい…よく出来ました。」



「ん……っ、」



…さっきから『圭悟』って呼ばないと、こんな風に訂正してくる。



私が折れて『圭悟』って呼ぶと、嬉しそうに笑って頭を撫でたり、頬や唇、首筋にキスを落とす。



「美咲……可愛い。」



「………」



ダメだ…
本当に寝ちゃいそう─