「美咲……どうした?」



一緒にご飯を食べて、他愛もない話をして、一緒に風呂入ろ?とか言う村沢を振り払ったり、いろいろした後、村沢に尋ねられた。



今……
私は強引な村沢に負け、髪を乾かしてもらっている。



「……なにが?」



いきなり聞かれても…
何の話?



「お前、さっきからおかしいぞ。…ほら、俺が外出て帰って来てから。」



やっと気付いた。



「なに?俺が何して来たのか……気になるの?」



村沢って…
鈍いのか鋭いのか、本当によくわかんない。



何も答えずに黙り込んでいると、村沢はドライヤーを止めて立ち上がり、別の部屋に行ってしまった。



でもすぐに戻って来て、私の目の前に座った。



「…別にやましいことじゃないから。安心しな?」



そんなの…
疑ってないよ。



「これ……取りに行ってただけ。」



そう言って、村沢が私に見せたのは、小さな箱。



なに…それ?