お、奥さんっ!?
「な…何言ってんの…」
もう…
恥ずかしいじゃん。
でもいつか…私も、誰かと結婚するんだよね─
「……ん?」
その相手が…
村沢だと、いいな。
「なに、美咲?」
「…何でもないっ!」
つい見つめてしまった村沢から視線を反らし、私は料理を再開した。
「そっか。美咲は……早く俺と結婚したいんだ?」
な、なななっ……!
「まっ…まだいいよ!!」
このっ…ナルシストが!
「まだ?…ん〜、そうだな。せめて、お前が大学卒業した後だな。」
さっきまで動揺してたくせに…調子戻ってるし。
「あと4年…か。長いな。」
「…………」
もう…知らない。


