結局、私は半ば強引に村沢を納得させ、必要なものを持って家を出た。



村沢の強引さ…
移っちゃったかも。



「…どうぞ、上がって。」



30分ほど車に乗って、ようやく村沢の家に着いた。



外見は…
普通の、アパートだ。



「うわっ……」



すごい。
…散らかってるなぁ〜



部屋に入ってみると、予想外に汚い部屋だった。



床はプリントだらけ。
机には…大量の教科書や参考書。



なにも…
ここまでとは─



「だから…言ったろ?俺ん家、汚いぞって……」



聞いたけど─
限度ってものがあるでしょ。



「掃除……しよっか?」



こんなところで食事とか、一晩過ごすとか無理…



「…そうだな。」



私と村沢は、早速協力して部屋の掃除を始めた。