信じらんない……



確か村沢は、化学が専門だって言ってたはずだ。



なんで生物の授業を…?



他にもいるじゃん…
理科の先生。



「こういうのって、腐れ縁とでも言うのかな〜?」



担任が明日の連絡をしているのを聞きながら、私は智子と話していた。



「腐れ縁って……」



「だってさ、先生なら秋山ちゃんがいるクラスだってすぐわかるじゃん。」



だからって…



「あいつがわざわざこのクラスの授業を取ったって訳?」



「私の予想だとね!」



…ないでしょ、それは。



いくら教師でも、自分で授業担当するクラスを決めれる訳ない。



これは…
偶然なんだ。



私はそう思うことにした。