「本当に…いいんだね?」



それから数日後。
放課後の職員室に、私はいた。



担任を目の前に、私は今最後の確認を受けている。



「……はい。先生、よろしくお願いします。」



「わかった。じゃあ、そういうことで話は進めるから。」



今、私と担任が何の話をしているかと言うと…



指定校推薦の話だ。



長々と棚上げしてきたこの話だけど、私は考え抜いた末に、この話を受けることにしたんだ。



せっかくのチャンスだし…
やってみようと思ったから。



学力は、これからの努力次第でどうとでもなる。



今までも、村沢と2人で一生懸命頑張ってきたんだし、これからもきっと…出来ると思うから─









それから私は、志望理由書の作成から始まり、面接練習など、指定校推薦に向けて、着々と準備を進めていった。



そして見事……



私は大学に合格した。