S・S・S








「お疲れ様でしたー!」


PM 16:30

夢を叶えた仕事先(ゲレンデ)。

目の前には、
暗黒大魔王が鎮座ましましてる。


この、威圧感…

背後に『どぉーーん!』という効果音を書き足してあげたいくらいだわ。



「じゃぁ、反省会を始めまーす。」


軽い口調で大崎くんがリードする。



「まず朝イチ担当の、サラちゃんから」

「はい… ええと…」



放送“S(シラカワ)S(スノー)ステーション”は、基本的に10:00から16:00まで。

その間、2時間ずつDJが交代する。

3人1組。

今日のチームは、
あたし、大崎くん、そしてトウマの3人だ。



「朝、トウマさんに指摘された通り、まず天候に対する注意が足りなかったと思います。」



スキー場は、常に危険と隣り合わせ。


新雪が積もった後のピーカンの日は、
雪解けによる雪崩に注意が必要だ。

もちろん、日光の反射による雪焼けにも。


あたし達ゲレンデDJは、音楽を軽快なトークで繋いでいくのも大切だけど

同時に、

お客さまの命に関わる情報を、適切に提供しなきゃいけない。