S・S・S









扉を開けた瞬間、痛いくらいの冷気が、粟立った肌を刺した。



天然・露天の雪見風呂。
最高のロケーションだ。



白い湯煙に包まれたその岩場で

静かに白濁のお湯に足を差し入れて

奥に広がる雪野原を見ながら、ゆっくりと身体を沈める。





そうしてあたしは
至福の時間を… 満喫するはず、だった。









「―――――… 」






―――――… どうして?




どうしたんだろう、あたし。



白い湯気の向こうに… 誰かがいる気配がするの。




薄ぼんやりした視界の中に…



人が、岩場に頭を置いて、仰向けに…倒れてて………顔には、白い布が……