―――…あたし… どうして?



自分で、自分の気持ちがわからない。





あのキスを、
避けられなかった訳じゃない。

分かってたのに。



だけど。




さっきは、抱き締めて欲しかった。


優しく、包んで、キスして欲しかった。






「もう、ぐちゃぐちゃだ、あたし…」





―――――――――…




そして、事態は加速する。



あたしは、知らなかった。

イブの深夜。

あたし以外、あそこには誰もいないと思っていたのに。