脳内の点滅が、目にも移ってきたよう。
視界が、チカチカする。
サエさんの、意味ありげな笑み。
ほんとうは
頭のどこかで、わかっていた。
サエさんが、何を言いたがっていたのか。
でも、けど、だって。
そ ん な わ け 、 な い 。
このひとが、あんな優しいことばを
あたしに、贈ってくれるわけがない。
「おい、大丈夫か?顔が真っ青だぞ、お前…」
ソファから立ち上がって目の前に立ったトウマを見上げて、あたしはどうやらものすごく不用意な発言をした。真正面から、白昼堂々挑んだって、敵う相手じゃないのに。
「トン…ガリ…さん…?」
熱があるのか、確かめようとしたのだろう。
あたしの額に手を伸ばしたトウマが、それを聞いて一瞬動きを止めた。
「……あ、や、そのっ…!」
何言ってんだ、あたし!!!



