ホテルの部屋へ戻って、サエさんの顔を見て思い出した。
そういえば、あの時…
“トンガリ”さんにメール返信して、ホテルのロビーに呼び出したとき…
サエさん、爆笑してた。
ヒィヒィ言って、笑ってた。
…もしかして、サエさんは知っているんだろうか。トンガリさんの、正体を…
「おかえりー。げ…。どしたのサラちゃん、顔色悪いよ?」
「…サエさん。聞きたいことがあります。」
「怖い怖い怖い。ちょっと、なによ改まって…今夜は復帰祝いで飲み明かそう思って色々…」
「あたしの時にいつもメッセージくれる“トンガリ”さんって……」
その名前を出した途端、
サエさんの目が一際大きく見開かれた。
「…やっぱり、知ってるんですね。 だれ、なんですか?」
「サラちゃん…」
その夜から、月末まで。
ながいながい、2週間の始まりだった。



