S・S・S



振り返って、ビックリした。

ブースのガラス越しに、沢山のお客さんが並んで立ってたんだ。

“おかえりなさい、サラちゃん!”
なんて書いた横断幕まで掲げて。


ああ、常連さんが沢山いる。知っている顔ばかりだ。てか、スタッフならいざ知らず、お客さんがひとつになっちゃってる…。あり得ない。ありがたいけど!


「えーーーーっ!?」

「サラちゃんの人気って、ほんと半端ないっすね…」

「いや…なに、どしたのこれ!?」

「あたし知ってますよ、SNSのコミュニティで“サラちゃん親衛隊”ってゆーのがあるの…」

「マジでっ!?」

「うん、メンバー数50人くらいいました。」

「…マジで?」

「うん、で、そこの新着トピックスにサラちゃん復帰の情報が流れてました。てか、流したの、うちの叔父ですけど。」

「烈火さん…何がしたいんだ一体」


その情報を元に、こんなに集まってくれたってこと?あとでひとりひとりにお礼を言わなくちゃ。
とりあえず大きくお辞儀をして、小さく投げキッス♪


と、そのとき、デスクに戻ってメールチェックしていた目が、ある文字列を捉えて、一瞬固まった。




……… え?



ヒクリ。

思わず、呼吸が止まる。





……… ウソ。だって、彼はもう…