「そういえば、年末の露天風呂…!!鍵!あたしにくれたの大崎だ!」
「あはは。やっと気付いたんだねー。
ごめんね。あのね、僕は別に、親切心でサラちゃんの恋を応援してたわけじゃないよ。トウマさんのいる温泉の鍵をサラちゃんに渡したらどーにかなってくれないかなーって。どうにかなったらさすがにマズイもんね。“安藤には手を出すな”って禁止令まで出てるわけだし。そしたら僕にもチャンスが舞い込んで来るかなぁと淡い期待をしたんだけど…」
「お、大崎…」
まんまとハメられたのね、あたし。
「あの状況で何も無かったなんて、実はトウマさんって男色なのかな。それともサラちゃんのボディが余程貧相だっ…」
「てめぇコラ、ボコるぞ。」
何もなかったわけじゃないのよ!?
あちら様に記憶がないだけで。
「冗談だよ、怖いなぁ。もう時効でしょ、正直に白状してんだから許してよ。それに…」
大崎くんはさらに爆弾発言をする。
「僕も、4月からサラちゃんと一緒に働けるかもしれないんだ。喋り手としてじゃなく、制作スタッフとしてだけどね。番組制作会社の『Q‘s』がちょうどスタッフを探してるみたいで、昨日烈火さんが紹介してくれた。」
「え!マジで!?4月から大崎くんもNISで働くの?ええええええええええウソウソっ!?おめでとう!おめでとう!うわぁ、自分が就職するより嬉しいよ!!だって大崎くんが一番…うぅっ!」
一番、努力をしてきた人だもん。



